静電気について (一般編)
これは、おそらく人体に帯電した電荷が金属部分に放電するために起こるものと考えられます。
対策としては
1. 痛みは主に敏感な指先からの放電現象によるものなので、
手のひらの比較的鈍感な部分で金属部分に接触し、それから金属部分を触る。
2. 室内であれば加湿する。
3. 靴は革底製を履く。
4. 衣服は天然素材を着る。
5. 金属部分に革製品等(財布など)で触ってからふれる。
などです。しかしT.P.O.に応じて人体に帯電させない環境を作るのも必要です。
例えばカーペットの上を歩く場合はカーペットの素材を考察する。あるいはカーペットは使用しない、などなど。
理論的には起こり得ます。というのも、
最近の家電製品はICチップやLSI等、電気的に非常に敏感なものを多数使用しています。
したがって、わずかな静電気放電(人は気が付かないほど)で入力波形にノイズが進入し、
出力波形で誤出力してチップ誤作動が起きたり、チップ破壊が起こります。
これが家電製品の調子が悪くなっている原因になる場合があります。パソコンなど特にです。
原因不明の誤作動等は静電気を疑ってみては?
ちなみに、簡単に防止する方法はアース線のついている製品はアースに接続する。
ただ、日本の家庭事情はアースを取る場所があまりないのです。
これは、湿度に関係があります。
湿度が高ければ、静電気の発生量は少なくなります。逆に湿度が低いと静電気の発生量は多くなります。
つまり、湿度の低い時、空気が乾燥している冬には静電気が発生しやすいということです。
では湿度が高いとなぜ静電気は発生しにくいのでしょうか?
これは、湿度が高くなると物質の表面の吸着水分量が増すため表面の電気伝導性が向上し、
電荷漏洩の速度を速めるからです。
簡単に言うと、水は電気を通しますので、
「水分が物質の表面に多くあると、物質に発生した静電気をすばやく分散してしまう。」ということです。
厳密に言うと静電気は発生してるが、すばやく分散あるいは大気中に放出してしまうということです。
これは、主に車を降りる時のシートと衣服の接触.摩擦によって人体が帯電し、
ドア等の金属部分に触れるとき、人体に蓄積された電荷が放電するため起こります。
これでバッチリというものはないのですが、簡単な対策例として
1. 車から降りる前に車の金属部分を触りながら降りる。
2. 痛みは主に敏感な指先からの放電現象によるものなので、
手のひらの比較的鈍感な部分でドアに接触し、それからドアを閉める。
3. よく言われますが、キーをドアに接触させてからドアを閉める。このとき必ずキーの部分を持って行う。
4. 衣服は天然素材を着る。多少、電撃の大きさが違うかも(フリースは危険。でも私はフリース好きです。)
5. 革の手袋を着用する。個人の趣味にもよりますが、気にならない人、レーサーな人にはお勧めです。
6. 静電気除去用のキーホルダー等を利用する。色々あるので各メーカーの指示に従いご利用下さい。
7. 車から降りてドアを閉める前に、地面(土のところ)を触る。
静電気放電による電撃は個人差もありますので(体質、衣服、動作等)対策は難しいのですが、
機会があれば試してみてください。(体質には関係ないという学説もあります。)
静電気対策について (製造・企業編)
結論から申し上げますと、静電気対策になります。
皆さんご存知のように、冬に静電気発生が多いのは、湿度に関係があります。
湿度が高ければ静電気発生は少なく、逆に湿度が低ければ静電気発生も多くなります。
しかし、湿度を上げるということに付随して、リーク障害、腐食障害、そして作業者の不快感が増します。
湿度を上げるという事は有効な手段なのですが、相対湿度50%以上では湿度障害率が増加してしまいます。
静電気対策に湿度管理は重要なのですが、やはり単独で万能というわけではなく、
T.P.Oに応じて他の静電気対策と併用するのが望ましいです。
1. 摩擦帯電が起きないように導電性、帯電防止性の容器、梱包材に入れる。
2. 外部の電界の影響を受けないように、静電シールド性の容器、梱包材に入れる。
入れる製品に応じて導電性能、クッション性の有無、透明性、耐熱性など各種性能を選択してください。
受け入れ・検査・アッセンブル工程での静電気対策のポイントは、
【人体を含め作業場全体を同電位にする】という事です。
例) 導電性床材の使用 ・ リストストラップの着用 ・ 導電靴の着用
それぞれ単独での使用では完全とは言えず、
導電性床材、導電靴、リストストラップ装着のように3方法の併用での対策が望ましいです。
静電気対策はその現場の状況、製品の詳細によって、より良い対策がそれぞれ異なってきますが、
基本的な対策を下記に挙げます。
1. ピンセットやドライバー等は抵抗値の低い金属素材のものを使用しない。理想抵抗値106Ω~109Ω程度
2. 絶縁物を製造現場・保管場所に持ち込まない。
3. 静電気発生の予測が可能な所では除電機等を活用し、常時除電を行なう。
特定の場所で放電させないようにしましょう。
静電気対策はその現場の状況、製品の詳細によって、より良い対策がそれぞれ異なってきますが、
基本的な対策を下記に挙げます。
1. 製造現場・保管場所では導電性の資材を使用し、アースを必ず取る。
2. 静電気発生の予測が可能な所では除電機等を活用し、常時除電を行なう。
発生してしまった静電気をできるだけ速やかに漏洩させ、帯電させないようにしましょう。
静電気対策はその現場の状況、製品の詳細によって、より良い対策がそれぞれ異なってきますが、
基本的な考え方を下記に挙げます。
1. 静電気を発生させない。
発生しても発生する静電気の絶対量を極力低く抑える。
2. 静電気を帯電させない。
発生してしまった静電気をできるだけ速やかに漏洩させ、滞留させない。
3. 静電気を放電させない。
特定の場所で火花放電をさせない。
4. シールドする。
帯電体が接近したり、ESD(静電気放電)が発生してもデバイスが影響を受けないようにシールドする。
1から3 は静電気障害の原因を取り除く方法で 4 は静電気障害からデバイスをガードする方法です。